百日咳が流行しています。 激しく咳き込んだり、咳症状が長引いたり。 咳って体力使うので、しんどいんですよね。 家族などに咳の発作が起こっても背中をさするくらいしかできない、というのも辛い。 早く良くなるようにと願う日が続きます。 その気持ちは、昔も今も変わらないようです。 ご利益が「百日咳」や「たごり」という神さまが、高知県内あちらこちらおわします。 「たごり」とは、土佐弁で咳のこと。 咳が出るという動詞になると「たごる」になります。 今回は、「たごり」の神さまのひとつを訪ねてみることにします。 その神さまがおわすのは、奈半利町。 高知市から、車で1時間20分ほど東に行ったところにあります。 列車のごめん・なはり線の終点でもあります。 列車なら高知駅から約1時間半です。 ちょうど昨日、奈半利にすてきなゲストハウスがあるという情報を仕入れたところです。 『junos(ユノス)』さんっていうんですって。 古民家ですってよ。 『junos』さんのページはコチラ たごりの神さまの話に戻りましょう。 その昔、勝道というお坊さんが喘息で、たごってたごって亡くなったそうです。 そして亡くなるときに、 「この世のたごりは、わしが全部あの世へ持って行ってやろう。」 と言い残したのだそうです。 「たごりで苦しむ者がいたら、わしに治してくれと願うがよい。」 と。 苦しい思いをしながら、他の人のことを思いやれるなんて。 さすがお坊さん。 頼り甲斐がありそうです。 その勝道さんのお墓が、奈半利町の中里の極楽寺というお寺にあるのです。