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113. (ひざが)死ぬまでに見たい絶景

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  いやはや、木立の間をくぐり抜けるとこんな絶景が広がっているなんて。 テレビや写真で見たこともあるのに、まさかここまでとは。 360度見渡してみなければ分からない迫力。 確かに拝みたくなるような雄大さです。

98. 面白き伝説の山、虚空蔵山

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  土佐市と須崎市と佐川町にまたがる虚空蔵山(こくぞうさん)。 頂上に電波塔が何本か立っているので、遠目からもわかりやすい山です。 土佐市の戸波(へわ)や須崎市では、虚空蔵山に雲がかかると雨が降ると言われているそうですよ。 標高は675m、頂上付近からの眺めは最高です。 目の前には横浪半島、その向こうには広々とした太平洋。 天気がいいと、遥か遠くに室戸岬や足摺岬が見えるのだとか。 いやあ、とにかく気持ちがいい景色。 山なんて登りたくないって方にも朗報、車でも行けちゃいますよ。 虚空蔵山の中腹(山頂に近いと思われる)に、鉾ヶ峯寺(ほこがみねじ)というお寺があります。 本によっては「鉾」が「矛」になっていたり、「峯」が「峰」になってたりしますが、今回はお寺の看板(山号というのかな)に従っておきます。 地元では作物を守る本尊として古くから厚い信仰を寄せているという鉾ヶ峯寺。 毎年3月21日に春季大祭が行われているそうです。 五穀豊作の大祈願もあり、お百姓さんたちに大人気のお祭りだったようです。 昭和38年の高知新聞には、「行楽と信仰かね一万五千人の人出」という記事が。 出店も出て、終日アリの行列くらいの参拝客でにぎわっていたそうですよ。 山道に一万五千人って! 当時が偲ばれる手書きの看板 その春季大祭では、稲の占クジなるものがあるそうです。 早、中、晩稲の豊凶を占って決めるのだとか。 つまり、その年は稲を作り始める時期が早いほうがいいか遅いほうがいいかを占うってことですね。 天気予報が発達した現代でも、お米の不作のニュースはよく耳にします。 仏さまに決めてもらうと心強さがワンランクアップしそうですね。 今も占クジをやっているという話を小耳にはさんだのですが、確かめてはいません。 お祭りの時期でもない平日の鉾ヶ峯寺は、侘び寂び感がただよういい佇まいの山寺。 広い境内は静寂な雰囲気で、まるで絵のようです。 夏休みの図画の宿題にぜひおすすめしたい。 鉾ヶ峯寺 この虚空蔵山には、もうひとつ壮大な伝説があるんです。 それは、約2200年前、秦の始皇帝の頃の話です。 秦の始皇帝と言われてもピンとこないかもしれませんが、漫画『キングダム』の嬴政(えいせい)といえばなんとなく分かる方もいるのではないで...

85. 星に願いを、だけじゃない七夕の話

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  7月7日は七夕さま。 色とりどりの短冊に願い事を書いて笹(もしくは竹)に飾ります。 はなればなれになってしまった織姫と彦星が、晴れていれば天の川を渡って年に一回だけ会うことができる日です。 物語によっては、織女(しゅくじょ)と牽牛(けんぎゅう)という名前になってたり。 晴れたから二人は会えたかな、なんて言いながら夜空を見上げる平和な行事です。

47. 仁淀川町、椿山の虫送り

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仁淀川上流の池川町のさらに北へ。 車でのすれ違いは困難な山道をひたすら進むと、そこは椿山。 いまや住人は一人の超限界集落ですが、この虫送りの祭りには方々からやってきて太鼓を叩き鐘を鳴らします。役場の若い衆もだいぶ力を貸しているようで、伝統文化継承に尽力する皆様には本当に頭が下がります。 太鼓を叩き、鐘を鳴らし、 小豆三合、米三合。とふしぎな節回しの唄を歌う。 お寺境内ご神木前での舞が終わったら、ここからが大変。 この重い太鼓担いで鳴らしながら、集落を一周する。 山奥の集落は一周するのにすべて階段使う。 登って、登って、登って、 途中で膝が痛くなるような急な下りを降りて、降りて、沢までくだる。 山の中の冷気が気持ちいいとは言え、蒸し暑い6月の午後。なかなかしんどい。 しんどいが、どんどんいう太鼓の鼓動のようなリズムにあわせて、渡された「南無阿弥陀仏」と墨で書かれた拍子木をかんかん鳴らしながら、何者かに背中を押されるように、途中で脱落する人も出ず、行をこなすように全員が粛々とついていく。 (※私は体力の限り叩いてたのでこちらの参列中の写真は、 片手間に登山できる家族が撮影) ここに立ち会ったからには、ただの観客でいてはもったいない。 そもそも、人手が足りない。 拍子木を鳴らすことで「虫」はこれにつき、沢の吊り橋まで連れて行かれ、仕上げに拍子木ごと沢の流れへと投げ込まれ、そうやって一年の作物の無事を祈る、というこの儀式。 立ち会った全員が参加者なのです。いや、参加者のはずだった、というべきか。  一般公開は三年ぶり。三年も経てば人の出入りもあるし、継続できるのだろうか、という懸念は現地で立ち消えました。むしろ三年前より人、多い。 テレビ局、ラジオ局、そして大勢の素人カメラマン…。 残念なのはこの素人カメラマンたち。 虫送りの太鼓行列に続いて拍子木を叩いて協力するどころか、拍子木行列の先頭に陣取ってひたすら喋りながらシャッターを切り、進行を邪魔しているのも気づかなかった。 久々の祭りでテンションあがるのはわかるが、そんなにいるなら叩こうよ。 叩かないなら、この行列で一生懸命拍子木かんかんしてる参列者の前に割って入るんじゃないよ。あんたのでっかい機材が後ろの参列者にぶつかっとるやないか。神事中にぺらぺら甲高い声でくっちゃべるな。舞い上がる体力あるなら、そこのしんどそう...