109. シュクジさま、うつぼ舟にて現れる
うつぼ舟、聞きなれないけど気になる響きじゃないですか? 広辞苑によると、大木の中をくり抜いて作った舟なのだそう。 うつろ舟、うつお舟ともいうそうです。 そのうつぼ舟で流れ着いた高貴なお人が、のちに神として祀られるという伝説が日本各地に残っています。 茨城に漂着したうつぼ舟はUFOだったのではと、最近ニュースになってましたね。 高知空港から少し東に位置する赤岡町。 ここに、うつぼ舟漂着伝説があるのです。 赤岡町といえば、グロい血みどろな芝居絵を描いた江戸末期の絵師・金蔵の絵を、夏の夜にロウソクの灯りで観る『絵金祭り』や、浜辺で日本酒をアホのように飲む(失礼)『どろめ祭り』などがある、ユニークな町です。 で、赤岡町のうつぼ舟伝説の舞台は、美宜子(みきこ)神社というお宮。 赤岡町の中心地より少し西の地区にあります。