102. イケメンもつらいよ
〈成山・仏ヶ峠〉
天保十二年(1841年)のことです。 中浜万次郎少年(のちのジョン万次郎)が、漁に出て漂流し無人島で生き延びてアメリカの船に助けられたのがこの年です。 つまり、江戸時代の終わりが見えてきたあたりですね。 舞台は、仁淀川が悠々と流れるまち、いの町。 その中でも土佐和紙発祥の地といわれる成山(なるやま)地区で起こったお話です。 行ったことがある人は皆口をそろえて「成山は遠い」と言います。 実際に行ってみると、ちょっと不安になるほどに続く山道。 行けども行けども辿りつかない(大げさ) 今日からのどQも「成山は遠い」と口をそろえる側に仲間入りです。