大杉とか夫婦杉を調べていると、『桑ノ川』という地名が2ヶ所出て来ました。
ひとつは南国市桑ノ川の鳥居杉。
そして津野町桑ノ川の夫婦杉です。
車でも1時間以上かかるくらい離れているので、偶然だと思います。
けど、ちょっと面白い。
ただ、かなりの山道が待っていそうなので、リストに入れたまま保留。
伝説さんぽにちょうどいい季節になり、ようやく辿り着きましたよ!
今回は、南国市の鳥居杉です。
とくに鳥居杉を目指して出発したわけではなく、土佐山田町から土佐町に向かっているときに、ちょっと気になる脇道に入ってしまったところから話が始まります。
で、地名を確認しようと電信柱をみてみると「クワノカワ」の文字が。
おや・・記憶の中におるよ、その名前。
近くまで来ているのか、これは行くでしょ、今でしょ。
なんて気楽に向かったのですが、くねくねと遠いったらありません。
穴内川ダムをぐるっと回るのですから、時間がかかるわけです。
いい景色なんですけどね。
ダム沿いの山道はスリリング、よそ見厳禁。
同じ道を帰るつもりだったのですが、途中からは別の道があることを祈ってました。
でも、紅葉の頃は見ごたえありそうです。
おかげで神社の近くまで来たとき、鳥居杉よりも帰り道を探してしまうという。
「領石→」という看板を発見して、ひと安心。
しかし鳥居杉が見えたとたん、思ってた以上の迫力に全部が吹き飛びました。
しかも川のそばなので気持ちがいい場所。
本物の鳥居の向こうに、鳥居杉。
社殿の前に大きな二本の杉がそびえ立ち、一本の枝で繋がっているんです。
どちらから生えた枝なのか、もはや分からない。
ちょうどの位置なので、本当に鳥居のよう。
これはすごい。
この神社は地主神社(じしゅじんじゃ)といいます。
高知県のHPによると、社殿に向かって右側のスギは樹高約40m、胸高周囲約6m、左側のスギは樹高約30m、胸高周囲約3.6mあるそうです。
1993年、高知県の天然記念物に指定されています。
樹齢は300年くらいだそうです。
うろ覚えですが、源氏物語にあった『私たち連理の枝のようになりましょう』みたいなのは、こういう状態なんですね。
がっちり結ばれる、みたいな。
やはり、縁結びを願う方が多いというのもうなずけます。
ここで祈願して結ばれた夫婦は決して離婚しないといわれているとか・・・
昔、恋仲だった男女がおりましたが、事情で添い遂げることができませんでした。
その二人が境内に植えた杉が、成長して連理の杉となった───
という言い伝えも残っているそうですよ。
地主神社で縁結びといえば、京都を思い出す方も多いと思います。
地主神社というのはその土地の地主神を祀ってあるそうなので、直接の関係はないのではと思うのですが、サブリミナル効果っぽく浮かび上がってくるのは止められません。
ご利益ありそう感が二割増。
信じるのが大事ですから。
それにしても、お参りするのを忘れてしまいそうなくらいの圧巻の鳥居杉。
これは一見の価値ありです。
近くには瀬戸の滝もあり、大蛇伝説もあるそうですよ。
背も高い鳥居杉 |
帰りは「領石→」の看板に従って帰ったので、もっと早く帰ってこられました。
くねくねですが、行くなら南国市白木谷の方からがおすすめですよ。
次回は、津野町桑ノ川の夫婦杉です!→コチラもどうぞ
参考文献 : 高知新聞 『古里自慢』、 Wikipedia
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