2. 偉大なる祟り神に会いに行く〜崇徳天皇編〜

 

高松に行くことになりました。高松といえば、崇徳天皇ゆかりの地。

祟り神と言われるお方の御陵は、さすがに敷居が高いので遠慮して、住居跡を目指すことにしました。



ナビにしたがいながら、高松市から坂出市へと車を走らせます。
すると、左手に大きな鳥居。青海神社の文字が見えます。
確か、ゆかりの地だったはず。それは、ちょっと寄らねば。


3月中旬、早くも桜が満開です。

後で調べて見ると、河津桜という早咲きのものでした。
綺麗だなと眺めていると、『崇徳天皇陵』と書いてあります。
来てしまったものは仕方がない。

少しお邪魔しようと、気持ちの良い散歩道を上り始めました。
ちょっと登ったらあるだろう、くらいの軽い気持ちです。



しかし、坂道を登ったところにあったのは・・・階段。

この階段を登ったところかな・・・また次の階段。
いやいや、そろそろ流石に・・・次の階段。
後ろを振り返ると、引き返すのは惜しい。
肩どころか全身で息しながら登ります。
そして現れたのは、長い長い階段!
まさか、この山を登りきるのか?


疲れた体とはウラハラに、山道がそれはそれは気持ちがいいのです。
道々に並んだ歌碑には、崇徳天皇と西行法師のお歌が。
崇徳天皇の歌は、胸が痛くなるほどの寂しい気持ちばかり。



優しく儚げな印象を受けたので、恐ろしい祟り神のイメージとは結びつきませんでした。



見上げれど階段 山が笑う ヒザも笑う 君の歌だけ泣いている

「こんなことなら、こんぴらさんに登れたやん・・・」

(香川県金毘羅宮785段)

と口走りながら、なんとかかんとか到着。
普段なら、御陵にカメラをむけるのを躊躇するのですが、
「こんな思いしたので、じゃ遠慮なく」
という気分で撮影させてもらいました。
御陵は、やはり荘厳な雰囲気でした。



ここで、衝撃の事実が!
なんと、ここまで車で来られるんです!
なんだったんだ、この約800段は!


誘われるがままに登っていってしまった、そんな不思議な感じでした。


滝もありますし、山の上からの眺めも綺麗です。
覚悟さえ決めとけば、山道コースおすすめですよ。

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