20. 台風予報は、オラにまかせろ


台風の季節、いやですよね。
台風のコースは、こまめに確認してしまう。
これは、太平洋側あるあるなのでしょうか。



しかし、今年の台風14号の動きは読めませんでした。
ぐるりと回って福岡に上陸なんて、想定のだいぶ外です。
台風の動き、あなどれません。



嵐を呼ぶ妖怪・一目連


台風を予知するものがあったらいいですよね?
あるんです、いや、あるらしいです。
「ホントに当たるがやき」
と、70代の先輩方が力説するもの。
その名は『しけ草』、なんと草なんです。


※高知の一部では、台風のことを『しけ』と言います。




草が台風を予知するなんて草。

って、今思いませんでした?




でも、鼻で笑えば笑うほど、力説してくる先輩方。

「いや、ホントに当たるがやき!」
なんだか信じ始める若者も出てきて草。



和名 チカラシバ
これが『しけ草』の本名。
根がしっかりしているので、力を入れないと抜けないから『チカラシバ』なのだそうです。




葉は、細長い形をしています。
その葉の途中に、くびれたような折り目がつくのだそうです。

こんな感じ



その線の数が、その年に高知に来る台風の数なのだとか。





その線は、1本だったり3本だったり、薄かったりクッキリだったり。
葉は春頃には出ているようで、早々に見に行くという人もいます。

刈っても刈っても、同じところに線がついてるんだそうですよ。


チカラシバ



少し前まで、高知はよく台風の直撃を受けていました。
明治・大正・昭和の台風の記録は、見るだけで心が折れそう。
『台風銀座』と呼ばれていたわけです。(←死語ですか?)




台風の怖さを知る世代の方が、『しけ草』に今年の天候をたくす気持ち。
うーん、鼻で笑ってはいけなかったかも。





『チカラシバ』は、ほわっとしたブラシのような穂が特徴的なイネ科の植物。
日本では雑草ですが、海外では観賞用だったりするみたいですね。


謎の台風占い草が、おしゃれに見えて草。(しつこい)



チカラシバ以外にも、台風を予知する草はあるみたいですね。
検索すると、颱風草(タイフォンツァオ)っていうものが出てきます。
こちらは、時期も当てるとか?
やるなあ。
ほぼ中国語でわからないのが残念です。




でも、毎年見てみようかなと思っています。
ちなみに、今年は薄く一本線でした。
台風14号の分、ということで落ち着きそうです。

うーむ。




何年後かに、「ホント当たるがやき」って力説してたら草、ですね。

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